塔ノ岳は表尾根から登ろう(塔ノ岳登山その2)

8:25秦野駅発ヤビツ峠行き

その1はこちら

 起床。素早く身支度を整えて駅に向かう。バスの時刻まで時間があるので、ドトールで朝食を取る。5分前にバス停へ到着すると、登山客の列ができていた。平日にも関わらず、20人程度並んでいる。このバスの次は14:45なので、ヤビツから日帰り登山をする登山者はこのバスに乗るしかない。

 乗車口を挟んで反対方向には、高校生の列ができていた。別のバスを待っているのかと思ったら、同じバスに乗り込んできた。このバスは高校生の通学にも使われているようで、結局高校生も含めて満員となった。登山バスにしては少し時間が遅いのは、これが原因なのか。10分程度で高校生たちは全員降りていき、登山客だけを乗せたバスは、山道を登っていく。

登山口「ヤビツ峠」

 9:05ヤビツ峠到着。およそ40分かけて761mまで登ってきた。秦野駅の標高は90mだったので、このバスで671mも登ってきた。今回の終着地点である大倉駐車場(大倉登山口)の標高は、290mである。大倉駐車場から登る場合と比べると、その差は約400mとかなり大きい。これが、私がヤビツ峠から登ることにした理由である。

 しかし、ヤビツ峠から秦野駅へ戻るバスは、平日は15:51、土日でも16:16と早い。この時間から登り始めて、往復するのは厳しい。ヤビツ峠から塔ノ岳へ登り、小田急線沿線へ戻るなら、大倉登山口へ降りるしか選択肢はなさそうである。

 ヤビツ峠にはトイレ、自動販売機などあり、身支度を整えることができる。大山方面への登山口もあり、ここで登山者は二手に分かれる。

烏尾山山頂を目指す

 9:15出発。ここからしばらく30分程は、舗装路を歩くことになる。そして、9:40いよいよ山道へ。歩きやすい登山道だ。道中にはベンチやテーブルが設置されている。

 10:45三ノ塔到着。ベンチ、テーブルが多数設置されている。そして、見晴らしが良い。休憩をするには最適である。しかし、現在のところトイレはないので、その場合はさらに30分ほど進んだ烏尾山山頂まで行く必要がある。ここで、お茶を沸かし、おにぎりを食べて一服。

 ここから、尾根歩きになる。見晴らしも良く気持ちが良い。烏尾山、目的地の塔ノ岳、そして下山に使う大倉尾根までが一望できる。道のりは長いぞ。

 11:30烏尾山山頂。分かりやすい山頂標識がなく、あまり登頂した気分にならない。ここからの眺望は、市街地を見渡すことができる。山小屋(烏尾山荘)、トイレ、ベンチ、テーブルが揃っている。烏尾山荘は、この時期の平日は営業していないようである。話をした別の登山者は、ここで引き返しヤビツ峠に戻るそうだ。ハイキングコースとしては良いと思う。

塔ノ岳山頂を目指す

 10分ほど休憩を取り、いよいよ塔ノ岳を目指す。地図上ではあと1時間30分の道のりだ。ここからクサリ場が増えてくる。垂直の岩壁のような場所もある。ここからはグローブや登山靴などの装備を用意した方が良いだろう。

 起伏のある尾根歩きは楽しい。しばらく進むと、分岐のある新大日へ到着。茶屋があるが、現在は休業中のようだ。それでも、しっかりしたベンチとテーブルがあるので、休憩するには十分だ。足に疲れが溜まってきたので、ちょっと横になって休む。

 アタック再開。多少ぬかるんではいたが、階段や木道が整備されているので歩きやすい。途中には山小屋「木ノ又小屋」がある。「素泊まり3,500円」と書いてあった。泊まりで丹沢山、蛭ヶ岳、鍋割山などへ行く場合、ここを拠点にすれば便利そうだ。さらに進む。

 いよいよ山頂が近づいてきた。曇っていて、山頂は霧に包まれている。遮る物がなくなり、風が強くなってきている。それに伴い、体感温度がどんどん下がる。

13:15塔ノ岳登頂。ヤビツ峠を出発してから4時間である。雲に包まれていて、残念ながら景色は真っ白である。山頂は広く、整備されているため、ゆっくりできそうだ。山頂には山小屋「尊仏山荘」が通年営業している。

意地の山頂メシ

 それにしても寒い。温度計を確認するとマイナス2度まで下がっていた。ここで食事にする。少し下ってからにしようかとも思ったが、意地である。

 ベンチにマットを敷き、断熱する。これだけでもだいぶ違う。お湯を沸かす。パワーガスではないので、バーナーの火力がすぐに弱くなってしまう。沸かないのではと不安になったが、なんとか熱湯になった。アルファ米にお湯を注ぎ、残ったお湯でレトルトカレーを湯煎。15分ほどで山頂カレーの完成である。美味しく頂く。ただ、あっという間に冷めてしまうので、体はあまり温まらなかった。氷点下の場合は、暖かい汁物の方が良いと学習する。

その3へつづく