純正(上)とワイバン(下)

取り付けるバイク
- CB1100ブラックスタイル(2016年モデル)
- EBL―SC65(1400000番台)
用意するもの
- 17mmフレアナットソケット(O2センサーソケット)
- トルクレンチ(20、22ニュートンが測れるもの)
- エクステンションバー(10センチ程度のあまり長くないもの)
- 12mmソケットとソケットレンチ
- 六角レンチ
- ガスケット
- アルコールかシンナー(油脂拭き取り用)
- レジャーシート
取り付け作業の流れ
- センタースタンドで立てる。
- センタースタンドストッパーを取り付ける。
- 古いガスケットを取り除く。
- フロントパイプ4本を仮留めする。(新しいガスケットをはめる)
- センターパイプを取り付ける。
- サイレンサーを取り付け、タンデムステップへ仮留めする。
- フロント側からスプリング6本をかけていく。
- 取り付け位置を調整する。(干渉、パイプの差し込み不良の点検)
- エキゾーストフランジナットを全て締め付ける。(20N・m)
- サイレンサーステーのボルトを締め付ける。(22N・m)
- O2センサーを取り付ける。
- O2センサーのケーブルの取り回しする。
- アルコールで脱脂をする。(各部の点検)
作業手順と注意点

センタースタンドストッパーの取り付け
前回取り外しが終わったので、ここから取り付け作業に入る。作業前にサイドスタンドからセンタースタンドに掛け直す。
最初に車体へセンタースタンドストッパーという部品を取り付ける。これでセンタースタンドが車体に当たらないように止める。純正マフラーでは一体でサイレンサーに付いていたが、新しいワイバンのサイレンサーにはない。そのため別の部品として付属している。
ストッパーの取り付け場所はエキパイを留めていた車体のステー部分になる。純正のボルトやゴムのブッシュは再使用しないので全て取り除いてしまって大丈夫だ。そこへ付属のボルトでストッパーを取り付ける。スマートなデザインで気に入った。
エキゾーストパイプの取り付け
エキゾーストパイプの取り付けにあたり古いガスケットを取り除く。マイナスドライバーで車体側に傷が入らないよう慎重に剥がしていく。注意してやったにも関わらず少し傷が入ってしまった。スクレーパーを使った方が安心かもしれない。
そしてエキパイの取り付けへ。まずエンジン側のフロントパイプを仮留めする。純正とは異なり4本のパイプに分割されている。そして各パイプの取り付け場所が決まっているため、間違えないように注意が必要だ。ワイバンの場合は、連結部分に取り付け場所を示す番号が記されていた。
車体との間にガスケットを挟み込みフロントパイプを差し込んでいく。一度仮留めしてしまうと取り回しができなくなるため、この時点で正しい位置にパイプを取り回す。
センターパイプの取り付け
続いてセンターパイプも取り付けていく。左右を間違わないように注意する。純正は4in1であったがワイバンは4in2in1だ。出力の特性がどう変化するか楽しみだ。
サイレンサーの取り付け
サイレンサーの取り付けを行う。サイレンサーをフロントパイプに差し込み、タンデムステップのステーへ仮留めする。ボルトは純正のものを再使用する。
外観のスタイルは基本的には純正と変わらないが、ワイバンの方がメガホン部分が若干長い。そのためスタイリッシュな印象を受ける。チタンの焼き色と合間ってオシャレ度が急上昇だ。
最後に付属のスプリングをかけ、各部の点検をしていく。スプリングを取り付ける工具のスプリングプーラーは付属しているため買う必要はない。スプリングのフックは片側のみ回転するようになっていて、回転する側が後方に来るようにしてスプリングをかけていく。その際に全てのパイプが根本までしっかり刺さっていることを再度確認する。
取り付け位置の確認とトルク管理
取り付け位置の最終確認を行う。各部に車体との干渉がないかをチェックする。特に裏側のオイルパン付近はクリアランスがあまりないので要チェックだ。ブレーキペダルを動かし、踏み込んだ状態で干渉していないか確認。
作業の終わりは近い。取り外していたエキゾーストフランジナットを締め付けていく。8個のナットが圴一になるよう全体的に締め付けていく。最後にトルクレンチを使い20N・mで締め付ける。短めで首振り機能のあるエクステンションバーを使うと作業が楽だ。続いてトルクレンチの設定を22N・mに変え、サイレンサーの取り付けボルトも締め付ける。
O2センサーの取り付け
最後に、O2センサーを取り付ける。そのままねじ込むとケーブルがねじれた状態で固定されてしまう。気になったのであらかじめケーブルを逆方向に10回転程ねじった状態から取り付けを行った。
また、取り付け位置が純正と比べてかなり後方に来るため、余ったケーブルがたるんでしまう。結束バンドが付属されていたが、できれば使いたくないので他の方法を考える。配線の元をたどると、サイドパネルから出てきているので、その中にまとめることにした。とりあえず押し込んだだけではあるが、問題はなさそうだ。たるんでくるようならまた固定する。
エキパイの脱脂
取り付けが完了した。ここですぐにエンジンをかけたくなるがもう少し我慢する。アルコールを使ってエキパイを脱脂していく。これを怠ると、熱で汚れが染み付いてしまう。取り付けの最終確認。各部以上なし。