原付2種のススメ
知り合いから安くP C Xを譲ってもらった。C B1100は素晴らしいバイクだが、運転に気を使うため市街地では疲れてしまう。そこで気軽に乗り回せる125ccのP C Xを増車した。P C Xの燃費は素晴らしく、街乗りでも40km/Lを超える。大型バイクに比べると消耗部品も安いので、車やC Bの出動回数を減らすことで経済的なメリットが見込める。
そこで、入手したP C Xの利便性をさらに向上させ、出動回数を増やすようにカスタマイズしようと思う。利便性向上のためのポイントになるのは防寒対策と積載能力アップだ。これによりP C Xを自動車にも劣らない便利な愛車にする。
積載能力アップ
P C Xのシート下にあるメットインスペースはそれほど広くない。フルフェイスは入らないし、荷物の出し入れのたびにシートを開けるのも面倒だ。この場所にはレッグカバーとレインウェアをしまうことにして別に積載スペースを確保しようと思う。
シートバッグ
スクーターといえばトップボックスだ。便利になることは間違いないのだろうが、ルックス的にあまり好きではない。そこで、C B1100用で使用していたシートバックを装着してみた。付属のコードのみでシート後部に固定することができた。リアシートは潰れてしまったが二人乗りをすることはないので問題ない。むしろ、バックレストができて快適になった。見た目もなかなか良い感じだ。
リアキャリア
小型のシートバッグだけでは積載能力が心許ない。そこで、リアキャリアも付けることにした。トップボックスは使用しないので、できるだけ見栄えが良いものにする。デザインが気に入りデイトナのマルチウイングキャリアに決定。キャリアにしては高価だが、安っぽいキャリアをつけてしまうとバイク自体も安っぽくなってしまうのでここは奮発する。
見た目だけでなく実用性も高く、ロープで荷物を固定するときに掛けやすい形状をしている。取り付けも簡単だ。私の型のP C Xではカバーを外すと取り付け用のボルト受けが出てくるので、そこにステーとキャリア本体を取り付けるだけだ。
防寒対策
ライダーにとって冬の寒さは、バイクに乗らなくなる最大の原因の一つだ。オーバーパンツやウィンタージャケット等で厚着をすれば良いのだが、乗るまでの準備に手間がかかるのもまた乗らない原因になってしまう。防寒対策には手軽さも重要な要素になる。
顔面の防寒:バラクラバ
スクーターでもヘルメットはフルフェイスをかぶる。しかし、実はフルフェイスでも防寒対策は不十分だ。通り抜ける冷気が口元を冷やすし、シールドが曇ったときには開けながら走ることになる。
そこで、バラクラバ(雪山登山用の目出し帽)を装備する。薄手のものだとフルフェイスの下に装着することができる。これで口元から首回りまで守られ、冷気でヒヤッとしなくなる。また、マスクのように自分の吐く息を留めるため乾燥も防げる。ヘルメットキャップの役割までしてくれるというライダーのためにあるようなアイテムだ。登山用品のモンベルでは1500円ほどで質の良いものが手に入るのでおすすめ。登山用品とバイクは親和性が高い。

上半身の防寒:薄手のダウン
最近ではヒートベストという選択肢もあるが、電源の装着が面倒になりそうなので却下。登山用の防風・防雨ジャケットの下に薄手のダウンを着込んで乗っているが、これで十分暖かい。
手の防寒①:グリップヒーター
冬のツーリングでグリップヒーターはもはや必須のアイテムだ。純正品は工賃を含めると3万円程度かかるが、それで冬もツーリングに行く回数が増えるなら価値のある出費だと考えよう。バイクを何台も持っている場合には、ヒートグローブという選択もある。温める効果はグリップヒーターよりも優秀だが、やはり電源確保の手間を考えると却下。
手の防寒②:ハンドルカバー
グリップヒーターが温めてくれるのは手のひら側だけである。そこでハンドルカバーを併用する。こうすることでハンドルカバーの中はコタツ状態でポカポカだ。これで仰々しい冬用のグローブを用意しなくても済む。もちろん安全のために素手は避け夏用のグローブは装着しておいた良いだろう。

下半身の防寒:レッグカバー
冬用のオーバーパンツは暖かいが着脱が面倒だ。結局、長距離ツーリングのときにしか着用しなくなってしまう。それに代わるものを探したところレッグカバーというものを発見。厚手の前掛けのようなもので、腰ベルトで装着する。普段着ている服装のままで、しかも靴を脱ぐことなく装着できるのが気に入った。ヨーロッパでは一般的なもののようで、バイク側に固定できるようになっているものもあるようだ。
このレッグカバーをメットインに入れておけば、寒くなったときに取り出してすぐに使える。隙間から多少の冷気が巻き込むため防寒は完璧ではない。暖かいというよりは、少し寒いけど大丈夫という感じ。生地が厚いので冬の長距離ツーリングに十分耐えうる防寒性能だ。何よりも装着の手間がないことが良い。
その他
ミラー
純正のプラスチックのミラーがいかにもスクーターぽいため、余っていたC B1100のミラーに交換した。重厚感が増して良い感じ。
スマホホルダー
ツーリングにスマホのナビは手離せない。長時間のナビ使用には電源も必要になる。P C Xには電源用のシガーソケットが標準装備されている。スマホホルダーはハンドル周りを安っぽく見せない金属製のものを愛用。

ロックとリマインダーコード
振動アラーム付ロックとリマインダーを使用。ミラーにかけたヘルメットにコードを通してからロックをする。本来はディスクロックなのだが、アラームをオンにしてハンドルにぶら下げておく。これだけでもいたずら抑止効果はあると思う。
このロックは自宅に駐車するときの地球ロックにも使用する。こうすれば余分な鍵を増やさないで済む。


購入品リスト
- デイトナ マルチウイングキャリア
¥14,580 - クリプトナイト ディスクロックリマインダー
¥1,604 - デイトナ ナンバープレートホルダー
¥1,617 - ニコマク スマホホルダー
¥2,230 - コミネ アラームパッドロック
¥2,530 - O S S サーモキーパー防寒レッグカバー
¥4,170 - タナックス ミニフィールドシートバッグ
¥9,167 - モンベル ジオラインL.W.バラクラバ
¥1,572