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Excel For Mac
仕事外でもExcelはもはや欠かせないツールになっている。自宅のMacBookにもMac版のExcel を入れている。Windows版と比べて多少の違いはあるもが、ネットで調べれば解決するレベルだ。Windowsとの互換性も良く、使い勝手が良く満足している。
変換すると意図しないセル移動が起きる
しかし、ひとつ煩わしい問題がある。それは、セルへの文字入力で変換するときに起こる。変換して青い網掛けがかかった状態でエンターを押すと自動的にとなりのセルに移動してしまうのだ。Windows版では1回目のエンターで変換が確定され、もう一度エンターを押すととなりのセルに移動していた。この違いから、Mac版では意図しないセル移動が起こり、いちいち戻す手間が増えてしまった。しかも、再び途中からの入力をするためにはマウス(トラックパッド)操作が必要になるのでさらに煩わしい。
解決策
エクセルは文章を入力するものではないと言われればそれまでだが、使い勝手の良さから表計算以外でも使用することは多い。今後のことも考えて解決策を探すことにした。症状が出るときとそうでないときがあるので、変換についての設定を調べてみる。試したことを全て記載したが、最終的な解決方法は一番下にまとめた。
試したこと
① Excel環境設定で「オートコンプリート」をオフにする → 失敗
若干改善した気もするが、おおむね変化なし。
② Excel環境設定で「入力後セル移動」をオフにする → 失敗
対処療法的ではあるが、エンターでセル移動する機能を切ってみた。これならいくらエンターを押してもセルは移動しない。上手くいったと思ったが、エンターでセルは移動していなくても入力の確定はされてしまうようだ。そのまま文字の続きを入力できないため解決策にはならなかった。
③ “日本語”環境設定で「ライブ変換」をオフにする → 部分的に成功
問題のポイントはExcelの環境設定ではなく、Mac日本語入力の方にあったようだ。Mac OSX El Capitan以降)には「ライブ変換」という機能がついていて、スペースキーを押さなくても自動的に変換がされるようになっている。これとExcelの相性が良くないようだ。設定からこの機能をオフにしたところ症状の発生は減った。しかし、スペースを二回以上押してから変換すると、変わらず自動的なセル移動が発生する。
④ さらに「Windows風のキー操作」をオンにする → 成功
「ライブ変換」をオフにするのに加えて、同じ場所にある「Windows風のキー操作」をオンにしてみた。これで自分の環境では症状が完全に出なくなった。このWindows風というのが何を意味しているのかはハッキリしないが、今のところ文字入力に違和感は感じない。
解決方法
- 画面右上の「あ」を押してメニューを展開する。
- 一番下の「“日本語”環境設定」を開く。
- 「入力ソース」を選択し、少し下へスクロールする。
- 「ライブ変換」のチェックを外し、「Windows風のキー操作」にチェックを入れる。
まとめ
Excel以外でもライブ変換がされなくなってしまうが、自分にはエクセルの利便性の方が優先事項のためこれで解決とする。Windowsと同じだと思えば特に不便ということもない。また、ライブ変換は設定を開かなくても「あ」を押してメニューを出せばオン・オフの切り替えができるので、場面によって使い分けることもできる。